歯肉の腫れ(浮種)はこうして起こる

プラークが歯頚部に付着すると、歯肉組織内の細い血管が充血すると同時に、血管の透過性が高くなります。透過性が高くなることを血管透過性亢進といいます。

これは、血管内の血液成分が血管壁から外へ漏れやすくなることを意味します。

血管の内側には血管内皮細胞があり、内皮細胞同士が手を繋ぐようにして血管の「腔」を作ります。(Best® BD-402B-LED歯科用ポータブル式診療ユニット

ところが、プラークの刺激により細胞が縮んだり壊れたりします。

その結果、隣の細胞と繋がっていた手の部分が離れ、細胞の間に隙間が生じます。隙間は少しずつ広くなり、この隙間を通って血液成分が血管の外へ漏れていきます。

最初は隙間が狭いので、漏れるのは分子量の小さな液状成分ですが、隙間が広がるにつれて分子量の大きな血清成分や血漿成分が血管の外へ出て、その部分に留まると組織は腫れていきます。

これを浮腫といいます。(Greeloy®歯科用インスツルメントホルダーGU-P302

つまり、歯肉が腫れるのはプラークの毒素によって血管の透過性が高まった結果、液状成分が血管の外に漏れ出て、浮腫を生じるからです。

 

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